1997年に20歳で亡くなったファッション・フォトグラファー、Davide Sorrenti（ダヴィデ・ソレンティ）。本書は、ダヴィデが1994年から1997年の間に撮影したプライベートなポラロイド写真を収録した一冊。90年代のファッション界において絶大なインパクトを放った「ヘロイン・シック」美学の生みの親であったダヴィデについては近年再評価が進んでいる。ダヴィデはしかし、生粋のBボーイでもあった。ティーンエイジャーの頃にはスケーターやグラフィティライターの友人と共にクルー「SKE（See Know Evil）」を結成し、「Argue」のタグネームで街中にタギング。またクルーのメンバーとラップグループThe Mosaicsを結成したり、ストリートブランドDanüchtも立ち上げるなど、その才能とイマジネーションは特定のジャンルに収まらないほど満ち満ちていた。
本書は母親であるフランシスカ・ソレンティが編集とデザインを手がけている。「彼が亡くなってから25年近く経ちましたが、彼の人柄と作品への愛情は今も続いています。今年はロックダウンされている間、私は彼のポラロイドを見て、彼の過ぎ去った一生涯を思い出しました。そして私は、これらの瞬間を集めたものを次の本にすべきだと悟りました。」 （フランチェスカ・ソレンティ）
